公定歩合っていったい?

今回は、「世の中の流れを把握する」と言う観点から公定歩合についてお話します。

まず、公定歩合とは何かと言いますと
「日本銀行が市中銀行に資金を貸し出すときの金利」

要するに、銀行が国からお金を借りるときの金利ですね。

銀行の主な業務ってのは、

国からお金を金利X%で借りる

国から借りたお金をY%で企業・個人に貸し出す。

銀行の利益は、国から借りたXとお金を企業・個人に貸すYの差ってわけですね。

もちろん、国が銀行に貸す金利Xの数値が小さければ、
当然、銀行が企業・個人に貸す金利Yの数値も小さくなるわけですね。
ちなみに預金の利息はまったく反対に公定歩合の数値が大きい方が多くもらえますよね。

ということは、

政府が公定歩合を引き下げれば
・ 企業・個人が借金をしやすくなる
・ 世の中にお金があふれる
・ インフレが起きる逆に政府が公定歩合を引き下げれば
・ 企業・個人が借金をし難くなる
・ 世の中にお金が回らなくなる
・ デフレが起きる


こういった感じで政府は公定歩合を上下させることにより、景気をコントロールしているわけですね。


この公定歩合の変動って、結局はわれわれ一般庶民が実感することは、少ないと思います。

まあ、しいて言えば銀行預金の利息が変動することくらですか。

ほんとに微々たるものですけど・・・・。


しかし、経営者の立場になると物事は変わってきますよ。



前振りはここまでです。



ここからが今回のお話ですよ!!



仮に、あなたが、会社の経営者とします。
それもトヨタ級のビック企業の。

ある日、あなたはこんなことを思いつきます。

1000億円を使ってビルを建ててビジネスをすれば月10億円の儲けが出る計画をひらめいたとします。


もちろん、大企業の経営者といっても、そんなお金をすぐに出すことができないので銀行のお世話になることに。

そのときの金利が月に換算して1.5%!!


あなたは、この状況であなたは1000億円を投じてビジネスを行いますか?

金利のみで月に15億円ということ利益を10億円出しても月にマイナス5億円もちろん、
行わないですよねえ!?


しかし、公定歩合が下がれば、話は変わってきます。




そんなある日、公定歩合の引き下げが起こりました。

なんと金利が0.5%!!

銀行から1000億円を借りて月に5億円の金利を払って

5億円を元本の返済に充てることができるようになることですね。



わたしなら、公定歩合の引き下げと同時にこのビジネスを開始します!!

こういったことで雇用も増え、
お金が落ちることから、
公定歩合を引き下げれば、
景気が良くなるわけですね。


それで数年後!!元本と金利を払い終わった時には、このビジネスはすべてあなたももの!?


で、あなたが使ったお金はいくらですか???

金利と元本はすべてビジネスが払ってくれるわけなので



「0円」です!!!



要するに、大企業の経営者は、ビジネス、建物および土地をすべてタダで手に入れることになります。

どうです!?


駅前の○○保険ビル、××証券ビルなんてやたらとでかいビルはこういった戦略で手に入れたものです。


これが金持ちの経営者が考える戦略の一つです。


じゃあ、これはわれわれ庶民には関係ないのではないか?
と思いますが、規模は違えど、この戦略を使えます!!?


そう!?


不動産投資です!!?



いずれ不動産投資についてもお話するつもりです。

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