今回は、
「素人でもFX(為替取引)で大儲けできるカリスマトレーダーになれるシリーズ(その2)」
として
「カリスマトレーダーの誕生のメカニズム」についてお話したいと思います。
サブプライムローン問題で株価はかなり落ちましたが書店は、
依然、私はFXや株で何億円を儲けました!!!
と言った人の本がやたらと多いと思います。
その中を覗いてみますと、ほとんど株式の勉強はしなくて、
トレードーを実際に行い続ければ、まるで波乗りのようにコツを掴め・・・・・。
なんてことを書いてあるものも見かけます。
今回のお話は懐かしいマジック番組のお話から
カリスマトレーダー誕生のメカニズムの紐解いて行きます。
Mr.マリ○クが(世代が古い人ではユリ○ラー)こんなマジックを行った事をご存知ですか?
Mr. マリ○ク「テレビをごらんの皆さん、あなたの周りに動かなくなった時計があれば、テレビの前に用意してください。」
Mr. マリ○ク「それを私の超魔術をあなたに送り、壊れた時計を動くようにします!!」
Mr. マリ○ク「まず、時計のネジを巻いて、私の超魔術をあなたの手で時計に伝えてください。」
Mr. マリ○ク「もし、私の超魔術を受け取り時計が動いたら、すぐに電話をかけてきてください」
Mr. マリ○ク「では、行きますハンドパワー!!!!!!!、私のパワーを感じて、
時計にしっかり握ってパワーを伝えてください!!」
数分後・・・・
レポーター「見てください、電話ブース(10台くらい)は、マリックの超魔術を
受け取った方から、ひっきりなしに電話がかかってきています。」
レポーター「では、電話をかけてきてくれた方のお話を聞いてみましょう!」
電話の男「いやあ、マリックの超魔術を感じて、手が熱くなるような感じがして、
その手で動かなくなった時計を強く握っていたら急に動きだすようになりました。」
Mr. マリ○ク「あなたは、私のパワーを受け取りやすい体質だったのでしょう」
Mr. マリ○ク「これこそ!超魔術!!!ハンドパワー!!!!!!!」
どうです!?一度くらい見た記憶があるマジックではないでしょうか?
では、禁断の種明かしをします。
これはマジックでも何でもありません!?
基本的には、この超魔術は冬にしかすることができません。
こういった時計の故障のほとんどは油が寒さで固まり動かなくなったものです。
それを超魔術と称して暖めて、固まった油が溶けて時計が動くというわけです。
また、この番組は、ゴールデン枠であったことから視聴率20%くらいありました。
視聴率1%で70万人の人が見ていると言われます。
そしたら大体1400万人の人が見たと考えられます。
そのときは大変なブームという事で、
その中でテレビの前に時計を持ってきて実際にする人が100人に一人と
考えても14万人が行ったことになります。
そのうちの10人に1人が成功するとすれば14,000人の時計が動くことになります。
そのうちの10人に1人が電話をするとすれば2時間程度の間に
1,400人がいっせいに電話をかけてくるので電話コーナーはパンク状態です。
どうです?
このマジックは理解できましたか?
1400万人がテレビを見れば1400人がテレビ局に電話をかけるとすれば
1/10,000の確率で電話がかかってくるわけです。
要するに10,000人いれば1人が電話をかけるわけです。
このマジックのネタはずばり!!
確率です!?
では、話をカリスマトレーダーに話を戻します。
投げたコインの裏が出たら掛け金が倍になり、表が出れば没収というゲームしたとします。
もちろん勝つ(裏が出る)確率は1/2です。
2回連続で勝つ確率は1/2×1/2=1/4
4人に1人は、2回連続で勝つ
仮に100円を賭けていれば400円になるわけですね。
10回連続で勝つ確率は1/1024
1,024人に1人は、10回連続で勝つのです。
仮に100円を賭けていれば102,400円になるわけですね。
これだけ勝ち続ければこの賭けの世界ではカリスマですね!!
この人に必勝法を聞きたくなりませんか??
この勝者「必勝法はずばり!!コインを投げ方にコツがある!!
実際にコインを投げ続ければ、まるで波乗りのようにコツを掴め・・・・・」
レポーター「いやあ、勝負を見切る能力があったのだなあ!!」
なんか前の話と似ていませんか??
どれも確率の問題ですねえ。
FXや株で何億円も儲かったという本を出されている方は、
確かに自らの力で成功をつかんだと思います。
もしかしたら、勝利をつかむ才能があったのかもしれません。
それにこうなれば何億も稼げるのだなあ!!という参考にはなると思います。
ただし、これを読んだあなたが真似をして、成功すると言えますか?
これらの本には頼らずに、あくまで「参考」までに留めるのが良いと思います。
この考え方がめちゃくちゃ大事なのです!?
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